また久しくブログを書いていませんでした。こんにちは、空き地です。
今回のブログを書くに至った理由はだいたい以前と同様で、最近書いてねえなと思ったからです。あと頭の整理が少し。これまでの投稿頻度の低さからして、私はこまめに記事を投稿することが下手だということを自覚してきたので、あるポイントを設けて、最近思ったことや考えたことを適当に書いていこうと思います。これはその最初のポイントになります。
今回は
- 現実問題、合理的思考には限界がある
- 精神は軽視されがち。だけど、一番大事なのは精神。
- JIM BEAM APPLEが美味しい
の3本で。
現実問題、合理的思考には限界がある
これは前々から思っていたのですが、先日友人から相談を受けた際、自分なりに言葉にすることが出来たので、書いておきます。
まず、現代では哲学における合理主義が世俗に受け入れられ、何でもかんでも論理的に解が導けてしまうような考えが広まっています。論理的思考が云々とか言われていますし。まあ、これは実際正解で、1+1=2ですし、プログラムを設計しようとすれば、全て理詰めで把握しきることが出来ます。しかし、これは人間の理性によって抽象化された問題だけにしか適用出来ないのです。例えば1ってなんだ？と考えると、そんなもの現実世界に存在しないことが分かります。1というものは「一つの石」という事象から人間が石とかいろんなものを取り除いた結果残った抽象的な概念です。だから、1はどこにも存在しない。人間の頭の中のイデア的な場所にしか存在しません。
このように一旦人間によって合理化された概念だけを用いた課題には合理的・論理的思考が非常に相性が良い。プログラムはまさにその恰好な例で、プロセッサがサポートする基本的な命令があり、これを効率的に出力するための言語、それを出力するための言語、それを表現するための設計書というように論理的な連鎖が続いています。設計書は完全になることが可能で、もしその設計書が完全なら、誰からの疑問に対しても論理的に理性を用いて回答することが出来ます。これは基礎としてプロセッサの命令セットという論理的で、人間の頭の中だけに存在する概念を用いているからです。つまり、addなんて命令は存在しない。ただ、電子が動いているだけ。addは電子の制御に名前（抽象化、合理化）を付与しただけ。
まあ、この通り一度抽象化、合理化したものを基礎に据えた状況においては、人間の論理的思考は優れた有用性を発揮します。しかし、これを現実的な問題、つまり抽象化、合理化が出来ていない、または出来ない（再帰性の発見）問題に関しては、人間の論理的思考は見かけの解を作り出すだけで、それが神のみぞ知る解答となるかどうかは分かりません。（そもそも、プログラムのような抽象的かつ合理的な事象は人間が神になっているとも考えられる。）例えば、理論は完璧と言われた共産主義思想は、合理的な考察が難しい人間の精神の効果によって資本主義に敗北し、旧ソ連や旧東ヨーロッパの共産主義国家は崩壊してしまいます。実際、一部の例外を除けば、人々の暮らしは資本主義国家の方が豊かだったことは言うまでもありません。共産主義は人間の精神を見ずに数字や論理的思考によって得られた理論に余りに頼りすぎていたのではないでしょうか。
ここで重要なのは人間の精神という不確定要素の存在です。もちろん、全てを見通す神にとっては不確定要素でもなんでも無いのでしょうが、我々は神ではなく人間なので、その視点からの考えは行いません。例えば、メンタリストの人とババ抜きをするとしましょう。3回勝負くらいなら、先に2回簡単に勝たれてしまって終わり。心理学に裏付けられた人間の行動パターンの解析は正しかったとなるかもしれませんが、これを1万回やれば、1回は被験者側が勝つときが来るでしょう。この時点で人間の論理的思考が基礎にあるはずの科学の一分野である心理学が把握することが出来なかった事象が発生してしまいます。そもそも心理学は統計によって裏付けられる部分が多いために、必然的に例外まみれになってしまいますが。そもそも、全てのホモ・サピエンスが同じ特性を持つと考えること自体難しいってのもあります。 つまり、何が言いたいかと言うと、人間の精神という不確定要素が事象に入り込んだ時点で人間の論理的な思考は破綻の可能性を孕むようになるということです。だから、合理的思考が何もかもを解決するのだという思考は明らかに間違いで、そのような思考はあまり薦められたものではないと言えます。私はこの考えを昔からモヤモヤした状態で持っていたのですが、やっと言葉に出来ました。以上、「現実問題、合理的思考には限界がある」でした。
精神は軽視されがち。だけど、一番大事なのは精神。
精神って軽視されがちですよね。理由は恐らく、目に見えないから。そして、本人もそれに気がつかないから。肉体に関しては痛いとか疲れたとか、いろいろ自覚出来ますし、多くの場合、第3者からも観測できるようになります。ですが、精神は目に見えず、ぱっと見そんなものは存在しないようにさえ思えます。だから軽視されがち。肉体を動かすためには精神の状態が最も重要なはずだけど。
コメント
コメントを投稿